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家に雪が降るまで

こんにちは。MIRINです。

宣伝やお知らせばかりではなくたまには制作に関するお話をしたいと思い、今日は先日販売を開始しました「HOUSE CARD(雪降る夜に)」について書きたいと思います。




・どんなクリスマスにしたいか

クリスマスアイテム制作に取り掛かったのは9月、周年福袋販売の裏でクリスマスは動いていたのです。

昨年は郵送を想定し、リボンに挟んだりして簡単に添えられるツリー型のタグカードを作りました。

さて今年はどうしましょ。


クリスマス会を開くとしたら...23日頃、友人宅に集まってわいわいしながらプレゼント交換。紙袋からプレゼントを取り出すとちょっと特別感のあるクリスマスカードが!25の夜ぐらいまで飾って楽しんでね。

そんなカードが欲しいと思いました。



・特別感があるってどんな?

特別感の演出にはいろいろな方法があると思います。ゴールドが使われていたり、印刷方法が特殊で活版印刷だったり、あけるとポップアップしたり、色付きの変わった紙だったり。

そんな中MIRINが選んだのは「形が変わっている」という特別感です。

もともと家の形のカードを作りたい(建物モチーフが好きなのです。)と調べていたのですが、今回の「お家でパーティ」にぴったりだと思い、家型カードを作ることにしました。



・コロンとした家にしたい


イラストにパースをつけない平面的なものでも、ステップや側面に少し奥行き感じるデザインにしたい。

2cmぐらいの小さい図をスキャンしてパソコンに取り込みトレース →調整してカードサイズに大きくし、理想のコロンと感と左右が微妙に違う屋根の斜め出すことができました。当初は庇があった方が立体見えするのではと思っていたのですがなくしてすっきりと。

文字にするとこれだけのことなのですが、定型封筒に合わせた形を条件に入れていたので、どうしても縦長モードになっていたので、正方形っぽい形に振るまでに時間がかかりました。



・理想のふんわり感

最大の難関はイラストのタッチ。ラフ画はざっくりと輪郭線を鉛筆で描いたため、輪郭ありがいいのか、塗りの感じはベタかラフな感じか、描き進めていくと何を目指してたんだっけ?となることがままあります。ラフ画のイメージが出ないはあるあるです。よくないけど。

目標はパースなし、ふんわりした雰囲気、でも前後感はわかる。

一番苦労したのが実はドア。木の感じをどうするかに悩み木目を描き込んでみたり、一枚ずつ違う色にしてみたり。最終的にはぱっと見でドアとわかれば正解ととってもシンプルな形で、ちょっと色むらを加えるような影色を入れてみました。ここが決まってからトナカイの足の前後感や窓の奥が暗い感じなど、濃い色をざらっと入れて統一しました。



・クリスマスの文字はいるのか?


内側印刷なしにすれば価格がおさえられけど、メッセージとともに最終的にたどり着くところなのでインパクトが欲しい。外側もいいですが、もらったメッセージ面を見えるように飾ったりもしたいですし。内側にもイラストを入れることに。外壁に対しての内装になるので、イラストにはツリーをチョイスしました。

いろんなシーンで使いやすいカードを普段は目指したりしているのですが、今回はクリスマス以外での使用は想定しなくていい、一目で伝わることを重視するのなら入れた方がいいだろうと「メリークリスマス 」を入れました。

文字はカタマリ感を出したかったので、Cを伸ばした手書き文字を取り込んで配置しました。




・ホワイトクリスマスにしたい


家型作成の最初は定型封筒に合わせた形を〜と考えていたのですが、どうも縦長の形は欲しい形ではないと封筒も展開図から作ることに。こちらにも少し仕掛けをしてよりクリスマスの特別感を出せるものにしたいところ。

中が見えない封筒の方が開けた時にギャップで楽しいかな、もふもふだったり手触りの変わった紙だと楽しいかな、屋根のカラーに合わせたイラスト入りにするかなどなど。

そして選んだのは「封筒もイラストの一部として楽しめる仕掛け」です。透ける封筒に絵柄を入れて、出し入れした時に印象を変えられるようなものにすることに。

家のさらに外側、景色としての封筒です。

クリスマスの景色として何がいいか?たくさんの人が行き交う雑踏、イルミネーションの街、雪の降るホワイトクリスマス...。そうだ街の明かりやイルミネーションの飾りっぽくもあるし、雪や星のイメージを散らばせるのはどうでしょう。という試作の山が上の写真です。カード自体がやや大きめで全面に星が入るとちょっとくどい感じがしたのと、トナカイなどとの合わせの良さからシンプルな丸いパターンになりました。



9月から考え始めて、イラスト描いて、印刷を頼み、手作業で仕上げと組み立て、11月11日にやっと販売できる状態になった訳でございます。

加工方法もいろいろ試しましたが、まぁそこは秘密ということで。

シーズンものはイベント期間しか売れないのでいつも作るか悩むのですが、やれることはやった!という気持ちで送り出すことができたので作ってよかったなと思っています。


まだ先ですが、みなさま Merry Christmas !!



 

販売サイト


企画展

12月1日〜30日 C/STORE at TSUTAYA BOOKSTORE 岡山駅前店

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