2022年7月14日3 分

横を縦に(両面一筆箋vol.1)

最終更新: 2022年7月27日

イメージ通りの仕上がりはなかなか遠い。

というお話です。

7/6(水)に発売した「As a Bird(両面一筆箋)」。

昨年発売しましたレターセットの展開アイテムになります。

Twitterでは制作中にちょこちょこ進捗を呟いているのでフォロワーさんの中にはご存知の方もいるかもしれませんが、今回の一筆箋の絵柄完成までにはたくさんの寄り道と失敗をしました。

今回はその過程を振り返りたいと思います。

そもそも横向き用の絵柄

両面印刷の一筆箋は「折り返しても可愛い」というコンセプトのために、2つのルールがあります。

・縦向きの絵柄

・筆記面の上部は空ける

「As a Bird」レターセットは横向きの絵柄なんです。

これをシリーズとして並べた時に違和感なく、統一感を感じるよう修正していかねばなりません。

縦向きにするにあたり、まず取り組んだのは絵柄面の地図改変

紙が小さくなる→鳥が小さくなるとすると、地図の見える面積が増えます。単純に向きを変えただけではスカスカになることが予想されるので、書き込みを増やしたりちょっと複雑になりました。

レターセットと比べると路地が増えたり、建物の形が変わったりしております。両方お持ちの方はぜひ比較してみてください。

お次が鳥です。

そもそもなぜレターセットが横向きか。翼の向きが上・下の鳥を並べて配置することで羽ばたいている感を出しています。そのため斜めや横の進行方向に長さがないと2羽を配置できず、縦向きでは横幅が狭く窮屈に見えてしまいます。

縦向きでは横に飛ばすのは諦め、斜めの配置をベースにする方針に。

「折った時に見える部分の鳥には上を目指していて欲しい」下半分の鳥は下斜めを向いています。Zに折り返す流れを意識しつつ、真上からみた鳥も使い配置しました。

最初は全部上向きにしたいと色々試したのですが、"流れ"があれば下向きが混じっても違和感を感じにくいということでこの配置に落ち着きました。

狭くなった幅に対して鳥をどの程度小さくするかは、もうとにかく試すしかありません

小さいと柄として見応えがない、大きいと窮屈。

いっそ下をグレー地にすれば余白を気にしなくてもいいのでは?と試しましたが、せっかくの水彩が綺麗に見えないので却下となりサイズ迷子に。

筆記面にどう鳥入れる?

レターセットの筆記面がこちら。

8mm方眼+下に地図と鳥のイラスト。一筆箋も同じ雰囲気で、折らない場合も華やかさが出るようなデザインを探ります。

そのまま縦向きすると鳥は長辺に沿うかたちで完全に上向きに。自然に飛ばすには「角度きつめの斜め」or「下まとめる」の2択ですね。

何パターンか試して実際に文字を入れてみると、2羽並べると下まとめ以外は書くのに邪魔、角度をつけると避けられますが不自然に見える。(下SNS埋め込み画像、実際に書くこと大事です。)

中央が空いて見えないように、地図を入れて統一感を出しつつ少し色を入れ華やかに。

上は折り返した時に見える部分で、柄面も白地なので少しギャップが欲しいところ。

色が入ると可愛いかなと小さい鳥を飛ばしてみましたが、しっくりこない。

そこでレターセットと同様に8mm方眼を入れてみました。文字の間隔に影響し一筆箋として使いづらいかなと罫線は入れずにきましたが、折り返した時にちらっと見える方眼がチェック柄のようで可愛いと。これは採用。

こうして一筆箋のでデータは完成、あとは印刷すればOK!かと思いきや...。

すごく長くなってしまったのでここで切ります。続きます。

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